煮物のカロリーと目的別アドバイス

肉じゃが 筑前煮 鶏大根 角煮
427 356 269 668
もつ煮 牛すじ いか たこ
245 235 144 131
かぼちゃ 里芋 大根 ひじき
114 119 73 120
こんにゃく たけのこ 切り干し大根 ビーフシチュー
62 76 145 552
クリームシチュー ロールキャベツ ポトフ
402 263 297

筋肉

肉や魚介がメインの煮物は動物性タンパク質が豊富で筋肉増強に適している。また、長時間煮込んだり、圧力鍋で食材(肉など)を柔らかくすると、たんぱく質の栄養吸収率が上がるので、食材を煮るという調理法自体にも筋肉増強において直接的なメリットがある。

ダイエット

食材が様々なので煮物がダイエットに良いかは一概には言えないが、定番の料理はカロリーが低いものが多い。食材を煮るという調理法自体には特に問題はないが、みりんや砂糖を多量に使用し、甘辛く煮込んだ煮物の調味料によるカロリーの増加量は他の料理と比較しても多め。基本的にダイエットの良し悪しは肉や野菜などの食材で決まるので過剰に気にする必要はないが、極力カロリーを抑えたい場合は薄めの味付けを心がけたい。

美容

美容の良し悪しは食材で決まるので「煮る」という調理法自体に特筆すべき美容効果はない。煮込む時間が長いほど美容に効果的な水溶性の食物繊維、ミネラル、ビタミンなどが煮汁に溶け出すが、完全に栄養が流失するわけではないので、美容を第一に考えても煮物を一切食べないなど極端な制限をする必要はない。

健康

基本的に健康の良し悪しは食材で決まるが、調味料過多で塩分、脂質、糖質が多くなると、食材のバランスが良くても栄養バランスが崩れてしまい、健康に良い料理とは言えなくなる。煮物の場合は家庭によって味の濃さに差があり、プロのレシピを見ても調味料の使用量に大きな差がある。味が濃い煮物=醤油やみりんが多い=塩分や糖質の摂り過ぎに直結するので、健康を第一に考えるなら薄めの味付けを心がけたい。ちなみにレシピ通りの標準的な味付けなら、塩分の健康リスクが食材の健康効果を上回ることはないが、煮物が健康に良いと言えるかは食材で決まることを忘れてはならない。

値段

安値の食材で作れるものばかりで全体的に評価が高い。一方、外食では食材の価格変動や調理時間の長さがコストに直結するので割高な店が多い。

腹持ち

たんぱつ質と脂質が豊富な肉や魚介、炭水化物や食物繊維が多い野菜がメインになる煮物は総じて評価が高い。具材の大きさや味の濃さも間接的に腹持ちに影響するので、煮物自体が腹持ちが良い料理のベースになる。

むくみ

味付けが濃い煮物=塩分が多い=むくみに悪いという認識で良い。むくみの良し悪しはナトリウム(塩分)とカリウムの比率で決まるが、味付けが濃い煮物はナトリウムが非常に多く、カリウムが多い食材を使用しても基本的に悪影響が出てしまう比率を変えることはできない。では、逆に味が薄い煮物がむくみと良いかというと一概には言えず、基本的にナトリウムが多い料理であること、食材のカリウムがある程度煮汁に流失してしまうことを考慮すると、むくみの改善に有効な料理ではないことは確かだ。

便秘

食物繊維が豊富な野菜を使用する煮物が多く、全体的に評価が高い。水溶性食物繊維はある程度煮汁に流失するが、野菜やきのこは不溶性食物繊維の割合が多いので、煮ることで便秘に対する有効性が損なわれることはほとんどない。むしろ煮ることで野菜が柔らかくなり量を食べられるので、煮物は多量の食物繊維を摂取しやすい(便秘に良い)料理と言える。

スポンサーリンク