卵焼き | だし巻き卵 | 目玉焼き | スクランブルエッグ |
---|---|---|---|
115 | 109 | 100 | 118 |
炒り卵 | ゆで卵 | 温泉卵 | 卵豆腐 |
111 | 82 | 84 | 69 |
茶碗蒸し | プレーンオムレツ | ひき肉入りオムレツ | オムライス |
109 | 266 | 415 | 709 |
卵かけご飯 | 卵サラダ | 伊達巻 | |
338 | 166 | 139 |
筋肉
筋肉増強に効果的な動物性タンパク質が豊富な卵料理は総じて評価が高い。ただ、卵は肉や魚と比べてたんぱく質の総量が少ないこと、卵料理は量が少ない副菜や軽食として食べることが多く、最高評価を獲得しているのは卵の量が多いオムレツや鶏肉やえびを加える茶碗蒸しなど一部の料理に限られる。逆に言えば、副菜や軽食として食べる卵料理は手軽にたんぱく質を補給できることを意味し、時間を空けずに栄養を与えることで発達する筋肉には大きなメリットになる。ちなみに、たんぱく質は卵黄が卵白より約1.6倍多く、卵黄も筋肉増強に極めて有効であることも頭に入れておきたい。
ダイエット
ダイエットに良い面と悪い面が半々あり、一概には言えないというのが率直な見方だ。良い面は、料理としては単純にカロリーが低いこと(主食や主菜として食べる一部を除く)、動物性のたんぱく質と脂質を含み、副菜や軽食としては満足感、満腹感、腹持ちを良くする効果が高いことが挙げられる。悪い面は、副菜としては決して低くないカロリー、個人差がある卵の使用量、主食や主菜のカロリーが高ければ単純に「余分にカロリーが加算される存在」になってしまう点だ。要するに、副菜として食べることがダイエットの評価を難しくしているが、卵料理のカロリーを把握し、食事全体のバランスを考えれば、ダイエットの良し悪しの判断は難しいことではない。
美容
卵自体に特筆すべき美容効果はないが、卵料理は副菜として食べるものが多く、食事の栄養バランスを整える料理として美容に有効。ただ、主食や主菜の栄養が偏っており、卵料理を食べることで不足していないカロリーや栄養(卵に多いたんぱく質や脂質など)を過剰に摂取してしまうことは美容にとっても逆効果になるので注意したい。
健康
卵自体は栄養価が高く健康に利する面が大きいが、軽食として卵料理を食べる場合、必ずしも健康に良いとはいえない。卵料理は卵だけをメインに使用する料理が多く、栄養が偏っている。副菜として栄養を補う目的で食べるのは健康にプラスになるが、軽食として卵料理だけを食べ続けることは食事の栄養バランスを崩し、健康にプラスになることはない。逆に、副菜として食べる場合でも主食や主菜のカロリーが高すぎると健康にマイナスになるし、軽食として食べる場合でも他の料理で不足する栄養を補えば健康にマイナスになることはない。食べ方次第でプラスにもマイナスにもなるというのは料理全般に言えることだが、日本の卵料理の特徴と栄養を考えると、その傾向が一層強い。ちなみに、卵はコレステロールが多いが、近年では食物の摂取とコレステロール値の変動に因果関係はないとする研究報告がある(厚労省が定めていた目標制限量も2015年度から撤廃)。つまり、卵を食べても食べなくてもコレステロール値は変わらないということだが、健康を気にして卵をまったく食べてなかったのが逆に卵を食べないことで健康に不利益が生じていた可能性がある。コレステロール値が高い人に言明することはできないが、少なくとも正常値の人がコレステロールだけを意識して過剰に卵料理を制限する必要はないだろう。
値段
卵は同じ動物性タンパク質が豊富な肉や魚と比べてグラム当りの値段が群を抜いて安い。スーパーなどでは定期的に特売になり「2000円以上の買い物で1パック1円」など、タダ同然で手に入ることもある。卵料理は卵だけで作れる料理が多く、作るのに高値な食材は不要なことから、ほとんどの料理で最高評価の「5」を獲得している。
腹持ち
生卵は消化されにくい成分があり腹持ちが良いが、栄養吸収率も低い。半熟卵は加熱により消化されにくい成分が破壊されるため、腹持ち効果が低くなるが、栄養吸収率は格段に高くなる。十分に加熱した卵は凝固により腹持ち効果は維持しつつ栄養吸収率も高まる。腹持ちの良し悪しは消化で決まるわけではないが、カロリーと並んで重要な判断基準になる。
むくみ
卵はむくみの原因となるナトリウム(塩分)を排出するカリウムが少ない。卵料理は卵だけで作れるものが多く、全体的にナトリウムの比率が高い。副菜や軽食として食べる卵料理はナトリウムの絶対量が少ないので即むくみになるわけではないが、他の料理との食べ合わせ次第では卵料理がむくみの主原因の一つになりえるので注意したい。
便秘
栄養面では便秘に良いとも悪いとも言えないが、卵料理は食物繊維が豊富な野菜やきのこが少ない料理との食べ合わせが多く、間接的に悪影響を及ぼす可能性があるので注意したい。